ねまき

 

だいぶ黄薔薇ショックの衝撃が薄れてきた。

気を利かせた乃梨子ちゃんが、お茶のお代わりを配って回る。

和やかな雰囲気が戻ってきた。

「あ、乃梨子ちゃんはどうなの?」

「ジャージです」

即答。

 

 

「「「………」」」

「し、しぶいチョイスだね…」

そうとしか言いようがなく、祐巳はあはは…と笑った。

志摩子さんだけが、にこにこしている。

「そうですか?」

 

 

「じゃ、じゃあ、志摩子さんは…」

祐巳は、残る最後の人物に一縷の望みを託した。

「ごく普通の寝間着よ」

志摩子さんは、にっこり微笑む。

祐巳は安心して、ほっと息をついた。

 

 

「そうなんだ」

「ええ、白い長襦袢」

「「「「長襦袢っ?!」」」

さらなる衝撃が一堂を襲う。

乃梨子ちゃんだけが、キラキラした目で志摩子さんを見ていた。

 

修学旅行中は浴衣とか(笑)。

2004.05.13

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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