強祐巳・よしよし |
「あの、瞳子ちゃん?あなたさっき、駒があるって言ったかしら?」 「はい、とっておきの駒が」 「あなたじゃないでしょうね」 由乃さんは、チラリと横目で瞳子ちゃんを見た。 「残念ながら。でも、絶対イケルと思います」 もったいぶった言い方に、令さまが急かす。 「だから、それは何なの?」
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「二条乃梨子さん」 初めて聞く名だった。 その二条乃梨子がどうして駒になりうるのか、祥子さまは瞳子ちゃんに聞いた。 「だって」 すると、瞳子ちゃんは、突然うるうると瞳を潤ませた。 「白薔薇さま、乃梨子さんのこと『乃梨子』って呼び捨てにされているし。乃梨子さんは『志摩子さん』なんて、お友達みたいに呼んでいるんですもの」 うるうるが、ぽろぽろに…。
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「おー、よしよし…」 ぽん、ぽん。
「「「「「………」」」」」
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「っっな…なになさるんですのっ?!」 顔を真っ赤にしながら、瞳子ちゃんは祐巳の腕の中から飛び退いた。 「…え?いや、泣いてるから慰めようと思って」 「けけけっこうです! 大体、どこをぽんぽんしてるんですか?!」 「いやぁ…そっちの方がうなだれてるような気がして」 「うなだれてませんっ!」 抗議するように、縦ロールがびよん、と跳ねた。
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聖さま化してるだけの気も(^^;。こっちは素だけど(笑)。 |
2004.05.15 |