強祐巳・つい…

 

「他のみなさんは承知しているんでしょうね」

「へ?」

「私が手伝いにいくという話です」

「え、じゃあ―――」

素直に喜びを顔に表す祐巳に、瞳子ちゃんは釘を刺すのを忘れなかった。

 

 

「ただし、紅薔薇さまがお休みの間だけです。黄薔薇さまや由乃さまの分まで、お手伝いをするつもりはありません」

「よし、その条件のんだ」

望むところだ。実は令さまや志摩子さんは、あまり乗り気ではなかったのだが、祐巳が期間限定で手伝いにきてもらえる人をスカウトしてくるから、って押し切ったのだ。

 

 

「でも、何で祐巳さまが来たんですか」

「何か言った?」

「いえ、いいんです。…って、何してるんですか!?

瞳子ちゃんは、思い切り身体をのけぞらせた。

 

 

「え? ああ、つい…」

祐巳は背後から瞳子ちゃんの縦ロールを両手に持って、どるるるる…と校舎の方に向けていた。

見ていた生徒たちから、くすくすという笑いが漏れる。

「うがーっ!!(真っ赤)」

 

最近、こんなんばっか(^^;

2004.05.19

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

お名前  mail

  ご意見・ご感想などありましたらどうぞ。