強祐巳・歌声 |
「来ないと思いましたわ」 「……瞳子ちゃん」 襟と袖が詰まって、スカートはフレアーというレトロなデザインのドレスは、お馴染みの縦ロールととても合っていた。 「あれだけ忠告したのに。祐巳さまって、マゾじゃないのかしら?」 オレンジジュースをクイッと飲み干して、瞳子ちゃんは言った。 「いったい何を考えているんですか?知りませんよ。このパーティー、ただの納涼会じゃないんですから」
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……………… ………………
「不調法者で、楽器の心得がございません。でも、お誕生日をお祝いして曾お祖母さまのために一曲」 祐巳は、ゆかりさまの曾お祖母さまにまずご挨拶をして、それから息を吸い込んだ。
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「♪瞳子ちゃんは、どりどりで〜♪」
どがしゃばたーんっ!!
「♪ぎゅるぎゅる、どりどり、びよんびよん♪
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「♪だから触れたくなっちゃうの〜♪ サドだっ、あの方は絶対サドですわっ!! 顔を真っ赤にしながら、瞳子ちゃんは祐巳を引きずり下ろすべく、ステージに向かって爆走した。
「ステキ…素敵よ、祐巳」 ステージ横では、祥子さまがハラハラとご満悦の涙を流していた。
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♪瞳子ちゃんは、ぐるぐるで〜♪(二番) |
2004.05.21 |