K氏の疑惑 |
土曜日の市民体育館。 ここで今、地域の交流試合が行われている。 市内で四強と呼ばれている高校女子剣道部がエントリーされて開かれた団体戦だ。 それは支倉令にとって、今までの中で一番重要な試合なのだ。
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そんな試合の観客席に、紅薔薇のつぼみとその妹が… 「見事な引き面だわ」 「剣道に詳しいんですね」 「優さんがやっていたから」 「………」 祐巳は黙ってしまった。返す言葉が見つからなかったからだ。 しかし、同時に祐巳の頭の中では一つの疑問が生じた。
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聞いてはいけない気がしたが聞かずにはいられない…祐巳は聞いてみることにした。 「あの…祥子さま」 「なに? 祐巳」 「柏木さんは剣道をやっていたのですよね?」 「そうよ」 「じゃあ…やっぱり柏木さんは二刀流だったのですか?」
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……… しばしの沈黙。そして… 「…祐巳、それはどういう意味かしら?」 ゴゴゴゴゴッ… 「い、いえ! な、なんでも…」 怒りの炎をバックに、般若のような顔を向けられた祐巳がそれ以上追求できるわけがなかった。
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(みゃあ)実際にはK氏は二刀流じゃないですね(笑)。 |
2004.05.27 |