願いを込めて

 

  私のお姉様は記事になりそうな事件や
  イベントにはとても敏感だ。

  『……と思われる』

  アンテナは敏感なのだが、いざ
  記事にする段階になると高確率で
  予測が入り混じったりしている。

  「お姉様、たまには推測を一切入れずに
   記事を書かれては?」

  試しに提案してみる。

 

 

  「わかってないわね。ただありのままを
   伝えるだけでは不十分なのよ」
  「そうですか?」
  「表面上は見えないような裏側の部分。
   そういった事も伝えなきゃダメなのよ」

  それはそうかもしれないが……

  「それに私だって悪気があって
   話を大きく書いているわけではないわ」
  「とても信じられないのですが」

  可愛くない妹だ。

 

 

  「こうはあって欲しくない、という私の
   願望を書いている事もあるわね」
  「書かなければ良いじゃないですか。
   わざわざ文句を言われるだけですよ?」

  ハフーとため息の三奈子。

  「でも、書かなければ否定される事も無い」
  「あっ……」
  「否定して欲しいからこそ話を大きくしたり
   推測を混ぜて書いたりするのよ、わかる?」

 

 

  想像だけが膨らみ、悶々とした日々を過ごす。
  気付かない内に色メガネをかけて
  物事を見るようになってしまうかもしれない。
  お姉様はそれが嫌なのだろう。

  「……今書いてる記事、見せて下さい」
  「え?」
  「不自然さが無いか私がチェックしますから」

  三奈子から記事を奪い取り、ぷいと
  そっぽを向いてチェックを始める真美。

  可愛くない妹だ。

  そう思いつつ、三奈子は真美に任せる事にした。

 

(みゃあ)夜型さんの書く三奈子&真美は最高です(^^)。

2004.05.27

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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