私には出来ない

 

  「……」
  「……な、何ですか由乃さま」

  珍しく祐巳以外の人物が髪の毛を
  じーっと見ていた。

  「瞳子ちゃんって実は髪長い?」
  「は?」

  祐巳さまのようにドリルとかドリルとか
  あとドリルとか言うのかと思ったら
  そうではないようだ、でも油断は禁物。

 

 

  「いや、巻いてる分それをほどいたら
   長いんじゃないかなーって」
  「まあ……それなりに長くなりますけど」
  「ふーん、私と同じくらいの長さ?」

  お風呂上りの自分の姿を思い返してみる。

  「……そこまでは無いですね」
  「ねえ、明日は何もしない髪型で来てよ」
  「はっ?!」

  由乃の謎の発案に戸惑う。

 

 

  「な、何故ですか?」
  「だって一回くらいは見てみたいし、
   ねえ、祐巳さんも見たいよね?」

  ここで祐巳が食い付いたら最後。
  必殺の「ねえねえ瞳子ちゃん」攻撃で
  「わかりました」と言うまで離してくれない。

  「うーん……見なくても平気かな」

  あら意外な反応。

 

 

  「ど、どうしたの祐巳さん!
   ナチュラルな瞳子ちゃんだよ?!」
  「ほら、その髪型は瞳子ちゃんが
   長い間かけて育てたものだし、
   それをほどいたら悪いかなって」

  ホッと一安心したのは良いが。

  「祐巳さま、育てたって何ですか」
  「だって一年で一巻きずつ増えていくんでしょ?
   年輪が増えていくみたいに」
  「どこの情報ですかそれはっ!!」

 

(みゃあ)祐巳は本気で信じてそうですし(笑)。

2004.05.27

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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