私物注意

 

「…ふぅん」

「どうしたの乃梨子ちゃん?」

「いえ、あたしが口出しする事ではないですから」

 

 

カシャッ

「真美さん、あとで提供してあげるね」

「ありがとう、蔦子さん。このかわら版は凄い事になるわよ」

「おーい、そこのおふたり。何、人の後ろで言ってるの?」

「黄薔薇さま、ごきげんよう」

「では、また近いうちに」

 

 

「令、お幸せにね」

「ふぇ?突然なによ、祥子」

「だって、由乃ちゃんの私物になったって事はそういう事でしょ?」

「そんな話、無いわよ」

「じゃあ、あなたが背中に背負ってる張り紙は?」

 

 

『あたしは島津由乃の私物です』

「由乃!!」

「だって事実じゃない。心も躰もあたしのもの。昨日の夜も『大好きだよ、由乃』って言って、3回もキスしてきたじゃない」

「…そう。じゃあ今からもっと凄い事をしてあげるわ」

「えっ?」

「ということで、祥子。あとはお願い」

「判ったわ。ごきげんよう、お二人さん」

「ちょっと令ちゃん、もしかして怒ってる?。あたしも悪ふざけが過ぎたわ。許して、ねっ?」

「今日は許さない。あたしの気が済むまで由乃を可愛がってあげる」

ガスィッ

「令ちゃん、肩に抱え上げないでっ。あれだけは許して~」

「由乃ちゃん、明日は休みね…」

 

(みゃあ)あれって…なんですか?(^^;

2004.08.13

 

爆笑! くすりっ もえ~ じんわり つまんない

お名前  mail

  ご意見・ご感想などありましたらどうぞ。