どりるの輪を広げよう

 

 可南子は目の前で起こっていることが信じられなかった。
 ある日の放課後。少し用があり遅れてしまい早足で向かった薔薇の館では悲劇が起こっていた。
 薔薇の館の住人+瞳子が皆、“どりるちゃん”になっていたのだ・・・!
 ベリーショートの黄薔薇さまは、どりるへぁのかつらをかぶり、あの紅薔薇さままでもが・・・!!
 そして、どりるちゃんたちがしていることに、可南子は言葉を無くした。

 

 

「ど・ど・どりるぅ〜、私の髪はぐるぐるでぇ〜、どりるのようになってるのぉ〜〜、どりるぅ〜、あなたも私もどりるちゃん〜、みんなでどりるをつくりましょぉ〜!!さぁ〜みんなでどりるちゃん〜、どりるの輪をひろげよぉ〜」
 ただ可南子はその異様な光景に体が動かなかった。
 薔薇の館の住人が手をつなぎ輪になり、どりるの歌を歌っているのだ!!しかも、ふりふりのエプロンドレスを着て!

 

 

 ──気づいたときには可南子はどりるちゃんたちに囲まれて いた。皆、目が異常に光っている。
「か〜な〜こ〜ちゃぁぁぁん!! あなたもどりるの仲間よぉぉ〜〜〜!!」
 恐ろしく可愛い声で叫ぶ祐巳さまの後ろにはホットカーラーをもった瞳子がやはり目を光らせて・・・!!その後ろには縄を持った紅薔薇さまと由乃さま、うっとりとドレスを握っている黄薔薇さま、ブラシやリボンを持った乃梨子、マリアさまの微笑みでカメラを持つ白薔薇さま・・・。
 逃げられない。瞬時に自分がおかれている状況に頭が真っ白になった。

 

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!わたしはどりるにはなりません〜〜〜〜〜〜!!! 祐巳さま、やめてください!!
・・・黄薔薇さま、そんなもの着れません!・・・あぁぁ写真をとらないでぇぇぇぇぇ!!・・・私もうおよめにいけませぇぇぇぇん〜〜〜〜」

 

───どりるの輪を広げて、みんなでどりるを愛しましょう。
そしたらみんな、仲良しです。

 

みゃあ「ホットカーラーを持って迫る瞳子…こわい(笑)」

2004.10.01

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

お名前  mail

  ご意見・ご感想などありましたらどうぞ。