For example, how is such last?
"Telepathy"

 

祐巳ったらもう・・・。
彼女の表情を見れば、今何を考えていたのか一目瞭然である。
おそらくこれまでのことを思い出していたにちがいない。
深刻な顔してるから何事かと思えば、まったく・・・。
この場でそんなことをが出来るなんてほんと偉大だわ。
私なんてさっきから心臓がドキドキしてるのに・・・。


ふと志摩子の方に目を向けると、彼女と目が合った。

”祐巳は相変わらず、すごいわね”

”本当よ。しんじられない”

お互いに、軽く微笑んだだけなのだがお互いの言いたいことがよく分かった。
私はもう一度祐巳を見て志摩子に微笑んでから前を向いた。

志摩子も変わったわよね・・・。
そういえば、いつからだろう。こんなふうにお互いのことが分かり合えるようになったのは・・・・。

 

 

それはたぶん、私たちが晴れて薔薇様の称号を受け継ぐことになった日から少したったあの日からだったかもしれない。

その日私たちは先生から、これからのことについてのお話を受けた。
その帰り、志摩子さんが急に立ち止まり意を決したように私たちに言った。
「これから、お名前で呼んでもいいかしら。」

「え、いまさら何を言ってるの。志摩子さん。」
祐巳さんったらもう・・・。
「違うわよ。祐巳さん。志摩子さんが言ってるのは、名前を呼び捨てにしてもいいかしらって意味よ。」

その意味を理解していくにつれ彼女の表情が劇的に変わっていった。
それでも彼女は恐る恐る志摩子さんにたずねた。
「わ、わたしも呼び捨てにしていいんだよね・・・。」
って。志摩子さんがゆっくりうなずくのをみて彼女は、今度は私のほうを見た。

祐巳さんのいいたいことはすぐに理解できた。
だから私はその返事をする代わりに、二人に向かってゆっくり、「祐巳、志摩子。」
といった。

 

 

それを聞いた祐巳さんは、私と志摩子さんに思いっきり抱きついて泣き出してしまった。
抱き寄せられる形となった私は、まったくもうって思いながら、同じように抱き寄せられた志摩子さんを見た。
彼女も目に涙をにじませながら、なにか言いたげだった。

”ありがとう。うれしいわ。”

そう言いたいのだろう。私は、軽く頭を左右にフリ微笑んだ。
”そんなことないよ。”と。

その仕草をみた志摩子さんは、祐巳さんに負けないぐらい私にしがみついてきた。
もちろん。私も、二人を思いっきり抱きしめたんだけど・・・。

 

 

「そろそろお時間です。お姉さま方。」
私はその声にゆっくり目を明け頭を上げた。
ちょっと昔のことを思い出してしまった。祐巳のこといえないわね。
そんなことを思いながら祐巳を見ていると私に微笑みかけてきた。
私も祐巳に、そして志摩子に微笑みを返し、うん。とうなずき、前を向いてお御堂の真ん中へとすすんだ。

そういえば、その後大変だったな。
赤い目をして戻っていきた私たちに驚いた妹たちときたら・・・。
ホンと過激な妹がそろったものだ・・・。

っとほんばん本番っと・・・。

 

みゃあ「果たして三人が名前で呼び合う日は来るのでしょうか?」

2004.10.01

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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