「桂さん、ちょっと良いかしら」
  「はい?」

  名も無きクラスメート達に
  呼び止められたのは苗字の無い桂さん。

  「桂さんと祐巳さんってお友達よね?」
  「そうだけど……それが何か?」

  出演回数の差は天と地ほどあれども
  友達は友達、自称じゃありません。

 

 

  「薔薇さまについてちょっと
   聞きたい事があって……」
  「……?それなら直接祐巳さんに
   聞いた方が早いんじゃない?」

  ぶんぶんと手と顔を振るクラスメート達。

  「祐巳さんには聞けないのよ」
  「……?」

  いまいち中身が見えず、疑問顔になる。

 

 

  「あのね、薔薇さまって仲が悪いって
   聞いたんだけど本当?」
  「な、何それ?」

  聞けば最近オープンになったとは言え
  まだまだ中身の部分で噂になっている事が
  多々あるそうな。

  「祐巳さんから聞いている限りでは
   仲が悪いなんて事はないと思うけど」

  そうなんだー、やっぱり噂は噂なのねーと
  感心しながらきゃあきゃあ。

 

 

  「それと、祥子さまが自転車に乗れないって本当?」
  「えっ……」

  ど、どうなんだろう。祐巳さんから
  祥子様と自転車の話なんて聞いた事無いし。
  失礼だけど乗れなくても妙に納得してしま

  「言えないって事は本当なのね?!」

  やっぱり噂は本当だったねのー、きゃあきゃあ。
  ありがとう桂さんと去っていくクラスメート達。

  「ど、どういたしまし……はっ!」

  (私、主犯になってない?!

 

みゃあ「桂さん、こんなことで『主』になっても…(笑)」

2004.10.01

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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