どっち?

 

放課後の薔薇の館。

本日の住人は、紅薔薇のつぼみと白薔薇のつぼみに自称・女優のみという割とレアな組み合わせ。

乃梨子ちゃんは、いつものように無表情でお姉さまの到着待ち。

祐巳は本日、お姉さまがいらっしゃらないのを知っているので、退屈しのぎに瞳子ちゃんの袖と格闘中。

瞳子ちゃんは、祐巳の攻撃を無視し続けることに全力を傾注。

 

 

「あれ?」

瞳子ちゃんの袖をぶらぶらしたまま、祐巳の視線がその横顔に止まる。青筋が浮いてたりするが、気付くはずなし。

「瞳子ちゃんって、意外とタレ目?」

「…タレ目の祐巳さまに言われたくありません」

「えーっ、私そんなに目タレてる?」

「ご自分では気付かないものですのね」

 

 

むー、と祐巳は唇を尖らせる。

「そうかなぁ。でも、瞳子ちゃんだってタレてるよ」

「…タレていません」

「うそ。タレてるってば、ホラ」

ぐいっ。

「ちょっ、祐巳さっ…!」

 

 

「ねえねえ、乃梨子ちゃん。瞳子ちゃんと私、どっちがタレ目?」

「そうですね…」

「ほらほら、よーく比べてみて。瞳子ちゃんだってタレてるよね?」

ぐいぐいっ。

「…とりあえず、瞳子が頭から煙吹いてるので、もう少し離れた方がいいのでは?」

「え?」

ほっぺたぺったり。

 

瞳子「(ぼしゅーっ)(真っ赤)」

2004.10.02

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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