起源種 |
「はい。志摩子さん。」 薔薇の館にはいま白薔薇家だけしかいなかった。 「あのね、志摩子さん。教えて欲しいんだけど、どうして生徒会長が薔薇の名前で呼ばれているの?」 「え? どうしたの急に。」 「そう。でも、私もどうしてなのかは知らないわ。」 「ええ、でもね、薔薇の花は、マリア様の示す花だから、そこからきているのだと思うわ。それに、薔薇さまはそれぞれ起源種の名を戴いているの。 「え、起源種?」
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「ええ、ロサキネンシスは、中国の薔薇というう意味ですべての薔薇の祖とされているわ。」 「そして、ロサフェディダは……祐巳さん。由乃さん。ごきげんよう。」 「「ごきげんよう」」 「志摩子さん。ロサフェディダがどうしたの?」 「いま、乃梨子に薔薇の話をしていたの」
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「あ、そっ。どうせ、ロサフェディダは臭いっていううんでしょう。」 「ええと、確かに『臭い』とか『異臭』とかいう意味だっけ。」 「祐巳さんまで・・・もう。」 「確かにそう名がついているけど、実際にはほとんどに香りがしないのよ。」 「そうなの?」 「ええ、イギリスで園芸用に用いられた初めての薔薇で、とてもかわいらしい薔薇なのよ。
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「そして、ロサギガンティアはね、大きいって意味よ。5枚の花弁が剣のように鋭くとがってるから剣弁っても言われてるの。大きい薔薇の祖といわれてるわ。」 「それとね。においの強い薔薇の祖とも言われているのよ。」 「「「え?」」」 「特に、このローズヒップはロサキネンシスとロサギガンティアの配合種なのよ。」 そういって志摩子さんはティカップを口にはこんだ。
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(みゃあ)へぇー、へぇー、へぇー。 |
2004.12.25 |