紅薔薇さま

 

「祐巳さん。今年の劇なんだけど今年は、創作劇がいいともうの、脚本、私に書かせてくれない?」

「令さまが今年は、外国の劇にしたらっていってなかったかしら?」
志摩子さんがそう聞くと

「令ちゃんのことはいいの。ね。いいでしょう?」

「私は神話が良いと思うけど?祐巳さんはどう思う?」

二人に呼ばれ薔薇の館にきてみれば、二人は今年の劇のことで意見が対立していた。
私の一票でどちらになるかが決まるということらしい。

 

 

「それで、志摩子さんは何の話を押してるの?」

「『三角座の物語』よ。」

「え? 志摩子さんよくその話知っていたわね。それって結構有名なゲームアニメに出てくる話でなかったっけ?」

「そうなの? 私はタクヤさんから教えていただいて、好きになったお話なんだけど、神話ではなかったの?」
(違ったと思う・・・。でも確かに志摩子さんが好きになりそうな話ではある。)

 

 

「ところで主役は誰にお願いするか、きめてるの?」

「「え!」」
「それは、もちろん。一昨年は祥子さま、去年が祐巳さん、とくれば今年もロサキネンシスアンブトゥンに決まってるじゃない。」
「ええ?そうなの?」
「えぇ、私たちの妹では、どうしても見劣りしてしまうもの・・・。」

「でも、誰が説得するの?」
「そりゃ、祐巳さんに決まってるじゃない。」
志摩子さんのほうを見るとゆっくりうなずかれてしまった。

つまり、二人とも自分たちの妹をしっかり守り、主役を押し付けてきたわかだ。なんか釈然としない。

「でも、私の妹は今年、演劇部でも主役を演じる予定だけど…。」
「そこを何とかするのが祐巳さんの腕の見せどころよ。」

う、すべて紅薔薇家に押し付けて高みの見物ってそんなことさせないんだから。

「分かった。どうしても私の妹に主役をやらせたいと言うわけね。」
「「えぇ…。」」

「私の妹は、私が推薦した劇以外では主役を張ることはいわ。だから、今年の劇はこれにする!」

 

 

そういって私は一冊の本をカバンから取り出した。

「これが、いやなら私は妹の説得はしません!」
だって、あの子が主役なんだもん。ぜったいこれよ!!

「え・・・?」
「やられた・・・。」

祐巳さん。紅薔薇さま(策士)の遺伝を確実に受け継いでいる気がしない?
私も、そう思うわ。

 

(みゃあ)その本のタイトルが気になるー(笑)。

2004.12.25

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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