先代の すごい 対決 |
「あーぁ、さっきは残念だったなぁ」 3年松組の教室「おいしく体力測定」に戻ってきた聖さまが、言う。 「かわいい闖入者のおかげで、勝負がおじゃんになっちゃった。蓉子と対決なんて、滅多にあることじゃないのに」 いつの間に勝負になったのよ…と蓉子さまは苦笑して、 「あら、今からでもやり直す?」 と、反復横飛びのコーナーを見る。
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聖さまは、んー…と少し考えて、 「でも、蓉子スカートにストッキングでしょ。それで勝っても嬉しくないなぁ」 ぴく。 「あら…まるで最初から勝つみたいな言い草ね」 「うん。だって、勝つし」 「ふぅーん」
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しゅるっ…パサ。 何故かきゃーっ、と上がる歓声に、聖さまが振り返ると、脱いだストッキングを片手に、タイトスカートをギリギリまでたくし上げた蓉子さまがニッコリ笑って裸足で立っていた。 「これなら、負けたときの言い訳、必要ないかしら?」 「蓉子…本気だね、あんた」 「何のことかしら?」 「…この負けず嫌いめ」 二人の間に、見えない炎が燃え上がる。
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ナマ脚っ、蓉子がナマ脚でスカートたくし上げ! これは燃えるわっ!
松組教室の入り口では、お忍びで学園祭に潜入中の江利子さまが、ものすごく珍しくも面白そうな展開に遭遇して、別の意味で燃えていた。
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江利子「これは来たかいがあったわ」 |
2004.12.26 |