コール

 

黄薔薇姉妹、白薔薇姉妹と図書館を出たところで分かれ、私たちは 薔薇の館へと戻ることになった。

瞳子ちゃんは私の、「一緒に帰ろう」といった言葉にはじめ難色を示したが、私が話したいことがあるからというのと祥子さまの口添えでしぶしぶ承諾した。

 

 

薔薇の館からの帰り道。
「あの、それでお話といううのは…。」
「あ、うん。文化祭のお手伝いありがとうね。」
「それは、さっき聞きましたし、シャープペンとフランクフルトのお礼をすでにいただきました。」
ちょっと苛ついている。そんなことのためにって感じだ。
「それと、今日も手伝ってくれてありがとう。とても助かった。」
「別にお礼なかんな言われるようなことしてません。」
ん、なんだかさらにいらいらが積もってきてる・・・。
「そんなことないよ。本当に助かったんだから。それでね、改めてお礼がしたいんだけど、何かほしいものとかある?」

「はぁ?」

 

 

「じつは可南子ちゃんに、文化祭のお手伝いでがんばってくれたらツーショット写真をいっしょに撮るって約束してたんだ。」

「な、なんですって!!どうして祐巳さまはいつもいつも可南子さんにばかりやさしいんですの!」
「だ、だからね。瞳子ちゃんもなにかほしいものとかがあったらいって・・・ね。」
可南子ちゃんの名前が出たととたんすごいけんまくで祐巳に噛み付いてきた。

「あの・・・何でもいいのでしょうか?」
「うん。あ、でも私の出来る範囲でね。」

 

 

その後、瞳子ちゃんは黙って歩いている。なにやら真剣に考えている。
祥子さまは先ほどからなにやら嬉しそうに歩いている。
いや見た目はいつもと変わらないのだが、私には嬉しそうに感じる。だからたぶん祥子さまはいまうれしいのだ。

私たちはその後、一言も会話をすることなくマリア様の近くまでくると瞳子ちゃんは足をとめ、私のほうを振り向いた。

「あ、あの………。」

 

(みゃあ)怒濤の後編へ!

2005.1.4

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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