訪問者
「すみません、薔薇の館はどう行けば良いですか?」 校門を出たところで景は突然、1人の少女に声をかけられた。 「薔薇の館って、祐巳さんたちがいる薔薇の館?」 「多分、そうだと思います」 「ごめんなさい。あたし、大学からの生徒だからちょっと判らないんだよね。普段ならこういうのに詳しい金魚の糞がいるんだけど・・・・・・」
「金魚の糞とは失敬な」 音もなく背後に現れたのは、金魚の糞こと佐藤聖。 「あれ、夕子ちゃんじゃん」 「知り合い?」 「まぁね。で、薔薇の館に行きたいの?じゃあ、連れてってあげるよ。ってなわけで、先に帰ってて。送ったらすぐ帰るから」 「滞在は10分ほどにしなさいよ」
「げっ、夕子先輩!!どどどどどどど」 「はーい、あなたの可愛い継母・夕子でーす」 放課後の優雅なティータイムに突然現れた夕子に、可南子は祐巳ばりの道路工事を開始してしまった。 「可南子ちゃんだと、2メートルぐらいすぐに掘れそうよね」 「由乃さん、話をややこしくしないで。それで夕子さん、今日は何の用事で来たんですか?」 「この子ったら、せっかくのお正月にも新潟にこないんだもの」 その言葉に、咄嗟に可南子は弁解する。 「それは、あたしが新潟に行くと、お母さんが1人になるからで…」 「それは判ってるけど−−」 そういうと夕子は可南子のそばに行く。そして…
ムギュッ 「次子の柔らかさと可南子の柔らかさじゃ、やっぱり違うのよね・・・・・・」 「わっ、夕子先輩、ここじゃダメッ、ここじゃダメッ」 気付けば、夕子の左手は可南子の胸に、右手はあろう事かスカートのファフナー・・・もとい、ファスナーのある位置だった。 「じゃあ、可南子の部屋で続きを・・・」 「「「させるか!!可南子はあたしたちのものですっ!!」」」 放課後のマリア様の庭に、祐巳、乃梨子、瞳子の叫びが木霊した。
(みゃあ)ここじゃなきゃ、いいってこと?(^^;
2005.1.9