柔らかい すごい 白薔薇

 

「くそーまけたかー。じゃあ次は…」

「まだやるの…」

反復横飛びの景品のチョコレートを手に、蓉子は呟いた。

勝ったはいいが、何か大事なものを失った気がするわけで。

「おっ、これにしよう。立位体前屈」

「…ちょっと急用を思い出したわ」

「勝ち逃げは許さないわよ」

回れ右した蓉子の肩をがっちり聖がつかむ。

 

 

「せーの…」

ぐにょん。

「わっ…すごい。ロサ・ギ…じゃなくて佐藤聖さま22センチ!」

「っと。こんなもんかな」

「聖さま、すごくお体柔らかいんですね!」

「いやいや。大したことないよ」

「………」

 

 

「さっ、次は蓉子の番」

「…やっぱり、私はいいわ」

「往生際が悪いなぁ。ほら、脚押さえててあげるから♪」

「ちょっ、やめなさい聖!」

「はーい、いっせーの…」

「くっ…」

「………」

「あの…」

爪先まであと10センチ。

 

 

「あれぇ、始めていいんだよ蓉子?」

「くぅっ…」

分かってて言っているのだ、聖は。

悪かったわね、どうせ身体固いわよ。軟体動物みたいなあなたとは違うわよ。

「負けるもんですか…っ」

 

ごきゅっ。

 

『あ。』

 

あ。

2005.1.11

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

お名前  mail

  ご意見・ご感想などありましたらどうぞ。