由乃VS真美

 

「ねぇ。真美、あなた妹作ないの?」
「な、なんですか。藪から棒に。」
「ほら、祐巳さんの妹候補だった、細川可南子さん。フリーになったじゃない。
あの子を妹にしなさい。なかなかいい素質持ってるとわよ。」

 

 

「お姉さま。また何を言い出すんです。」
「あの子は、いま由乃さんが狙っているって情報が入ってるんですよ。由乃さんと取り合えっていうんですか?」
「あら。珍しく消極的じゃないの?」

「お姉さま。よく考えてください。由乃さんの後ろには令さまいるんですよ。黄薔薇が動けば紅薔薇も動きます。おそらく3姉妹そろって援護に回るでしょう。
白薔薇は表立って動くことはないでしょうが、その妹はおそらく紅薔薇家に追従します。」

「つまり、山百合会総がかりでくるって言いたいわけよね。それが何よ。そんなこと分かりきってるじゃない。」

 

 

「違います。お姉さま。高等部の半分以上を敵にまわすってことです。」
「な、なんでそうなるのよ?」
「祐巳さんが動くからです。祐巳さんは1年生と2年生に絶大な影響力を持っています。3年生にすら人気です。お姉さまだって祐巳さんのこと好きでしょ。」
「そ、それは…。」
「新聞部が生徒の敵になってどうします。生徒の代弁者であるはずの新聞部が…。その意味、お姉さまならお分かりですよね。」
「分かったわ。真美…。」
そういって三奈子さまはとぼとぼと部室を後にした。

 

 

「あの…今の話、本当ですか?」
「うそよ。令さまはともかく他の薔薇家が表立って動くことはまずないわ。もちろん祐巳さんもね。」
だいたい。そんなこと由乃さんが良しとしないでしょうし。

「それにね。あの子は薔薇の館に出入りしている1年生よ。山百合会以外に誰があの子を妹にできるっていうの。」

「そんなことより由乃さんと可南子嬢の攻防、逐一報告いいわね!あと、なんか由乃さんあせってるみたいだからその起因を探るわよ。
今月の特集はこれでいくからみんながんばってね。」
「はい!!」

 

(みゃあ)令さまはオロオロしてるだけだし(笑)。

2005.1.14

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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