その頃の白薔薇さんち

 

その後、仲睦まじい紅薔薇姉妹の姿に対抗心を抱いたのか、由乃さんが席を移動。

「ほら、お姉さま。隙間をあけてよ」

「え?」

「よいしょ」

パイルダー・オン。

「よ、由乃ったら。困ったなぁ」

令さま、それは全然困った顔じゃありません。

 

 

一方、その頃…小寓寺では。

 

「学校帰りにお邪魔して、よかったのかな」

「あら、どうしても寄りたいって言ったのは乃梨子よ?」

「え、ええと。月に一度はミロク像見ないと気が済まなくなっちゃって…」

「くすくす。どうぞ、コタツにあたっていて」

「あ、どうぞおかまいなく」

 

 

「乃梨子、おみかん好き?」

「わっ、どうしたのこんなにたくさん」

「檀家の方からの頂き物なの」

「そうなんだ。じゃあ、ひとついただきます。…ん、あまい。ね、志摩子さんも半分食べてみて」

「そう?…まあ本当、甘くておいしいわね」

「ふふふっ」

「うふふ…」

 

 

「そうだ、乃梨子に出そうと思って、黒豆を煮ておいたの」

「えっ、ほんと」

「ちょっと待っていて。口に合うといいのだけれど…」

席を立つ志摩子さんを見送って、乃梨子は掘りごたつの中で足をぶらぶらさせた。

やっぱり、志摩子さんって和服似合うなぁ。

 

…薔薇の館の喧噪をよそに、やたら平和な時間を送っていた。

 

瞳子「(ぴくぴく)いちゃつき合戦ですの、今回は?」

2005.1.18

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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