体は正直 |
「お姉さま?」 薔薇の館の気だるい午後。 ティーカップが一同に行き渡って、ティータイム開始。 書類をめくりつつカップを手にした祥子さまは、ちらりと横の祐巳に目を向けた。 「帰りに、よろしければ一緒に駅前の本屋さんに寄っていきませんか」
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紅茶を一口。ダージリンの良い香りが口腔に広がる。 「ええ、構わないわ」 「本当ですかっ。やった!」 ぎゅっ。 「あっ」 祐巳が腕をからめた拍子に、手にしたカップの中身が大きく波打つ。
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カチャ。 「…祐巳。あなたはどうしてそう、落ち着きがないのかしら。 カップを持っている時に危ないじゃないの。 もう少しで、紅茶の飛沫がかかるところだったわ」 「祥子」 始まったお説教を令さまがたしなめる。
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「祐巳ちゃんが返事ができないほど、強く抱き返しながら言っても、全然説得力がないわよ」
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もがもが(笑)。 |
2005.1.21 |