二条乃梨子の事件簿「F&A落書き事件」 |
ぐりぐり…。 放課後の薔薇の館。上級生はまだ来ない。 退屈なので、乃梨子ノートに落書き中。…あ、ドラ○もんのヒゲ失敗。 「…そういえば、前に私の机にドラ○もんが落書きされてたことがあったけど。あれってあんたが書いたんだよね」 「そうですわ」 何故か胸を張って答える縦ロールの友人。 「あれうまかったな。消すのがもったいないくらい」 「うふふ、ありがとうございます」
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「…ところでさ、あれだけうまく描けるってことは、描き慣れてるってことだよね」 「…?ま、まあそれなりには」 退屈そうに半開きだった乃梨子の目が、じっと瞳子に向けられる。 「瞳子、あんたさ。部屋にドラ○もんのコミックスあったりしない?」 「っなんですの、突然」 何気ない問いだったが、瞳子は明らかにうろたえた。乃梨子の目がキラリと光る。
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「…実は藤子好き?」 「な、なにを根拠に…」 乃梨子は一気に攻勢に出た。 「パー○ンだのキ○レツ大百科だのも揃ってるんじゃないの?!」 「い、言いがかりですわっ」 ぶるるんっと縦ロールが上下する。 「じゃあ、怪○くんとか…」 「いえ、私、Aの作品はちょっと……はっ!!」
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かかったな、と乃梨子は立ち上がった。 「じゃあ、エ○パー魔美なんかはあるだろう…白状しろ!」 びしぃっ、と指を突き付ける。 瞳子は、わなわなと震えていたが、やがてがっくりと肩を落とした。 「…実は、T○ぼんも…」 それは本物だわ。乃梨子はむしろ感嘆した。
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ところで乃梨子さん、なぜあなたもそんなに詳しいんですか?(笑) |
2005.2.2 |