文化祭から3日目の朝(4) 大きなお世話?編 |
文化祭から2日目の夕暮れ。 「大きなお世話かもしれませんが、行き違いになった場合を考えて、紅薔薇様に手紙を残していかれた方がよろしいのでは?」 祥子様を図書館に迎えに行こうとしたら…
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図書館での居眠りという失態の記憶も新たな『紅薔薇』祥子さまは、しかし、未だ眠ぼけたご様子。二階にまでついてきそうな勢いだった祐巳を姉のプライドで押しとどめ二階に上がってくると嗅ぎ慣れない匂いが微かに香った。 (あら、なぜか覚えのある香りだけど…)
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匂いは人の記憶に作用する一番の要因になる。 目を瞑ると…何かが頭に浮かんできた。 赤い…何か…いえ、花ね。赤い花。
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ふと、祐巳と瞳子ちゃんが二人きりで薔薇の館にいる光景が頭を過ぎった。 「お姉様。そろそろ校門が閉まる時間に…」 階下からの祐巳の声が祥子の目を開かせる。 「瞳子ちゃん。何か変わったことなかったかしら?」 「あら、そう。もしかしたら、と思ったのだけど…残念。」
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(みゃあ)「3」までで置き手紙の主が分からなかった人(私)のための解答編(^^;。でもこれが読めたから分からなくても幸せ(笑)。 |
2005.2.4 |