写真部のロザリオ3 |
「笙子、レフ板もう少し前。」 蔦子さまが私をそう呼ぶようになってどの位経っただろう。 だから…
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「全く、姉妹の撮影会も、こう多いとね。日々のライフワークに支障が出るわ。」 雑談をしながら、私たち二人は並んで並木道を歩く。 「ねえ、今さ。大学って言った?」
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「ふっ、はっはっははは。」 急に蔦子さまが声を出して笑われて、それがあまりに楽しそうだったからか… 「どうしました?」 「そうか、そうか…」
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「笙子」 蔦子さまがシャッターを切って、私の高校生時代の写真がまた一枚増える。 「でも、蔦子さまが撮って下さる時ぐらいですよ。まだ、全快ってわけじゃ…」 それは、多分、私の望んでいた言葉で… 蔦子さまの言葉以外に、私は何を信じるのだろう。 「はい。」 もうすぐ、衣替え。
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(みゃあ)ホントのところ、笙子ちゃんはどうなるんでしょうね。ぜひとも再登場をっ! |
2005.2.5 |