夢落ち?

 

「キョウツケ!カシラナカ!」
一歩校門をくぐると、左右に並んだ数十人の男子が一斉に姿勢をただし
私たちのほうに顔を向けて直立不動の体制に入った。
花寺だよねここ?去年とぜんぜん違う…。
「ねぇ祐麒。去年とえらく違うんだけど。」
「去年のことがあるから、今年は警備を強化したんだ。」
「ん?」

 

 

「去年、祐巳が誘拐されたことを穏便に済ませたことが問題になってる。」
「え?」
「誘拐して祐巳に説教されたいって輩が多いん…だよ。たく…。
自分の影響力考えてから行動しろよ…。」
そ、そんな…わたしはただ…。

「つまりね。祐巳さんはうちの女神さまっていうか、女王様なのよ。
でね、祐巳さんのためならたとえ火の中水の中ってのから、祐巳さんになら何をれてもかまわないってのまでいるのよ…。」
ア、アリス…。それ怖いよ。

 

 

「大丈夫なんでしょうね。」
「一応、ここにいるボディーガードを常時10名、配置するけど…。」

「大丈夫よ。」
よ、由乃さん?
「そうね。」
志摩子さんまで…。

「うちの妹たちが、祐巳さんをしっかりガードするから任せて。」
え?

 

 

妹たちを見ると…
一人は、両のドリルが唸りをあげながら右斜めに進み、
一人は、髪の毛を蠢かせながら左斜めに進み、
一人は、目を閉じ、瞑想にはいっていた。

あの…3人とも…。

「大丈夫よ。祐巳さん。不審人物が近づば、乃梨子が感知して瞳子ちゃんと可南子ちゃんが迎撃してくれるわ。」
「そうそう、後方は、孫たちが守るし、左右には私と志摩子さんが付くから安心して。」

はい?
これって夢・・・?夢だよね…。だれかそういって…。

祐麒「いや、実は、その…妹さんたちに返り討ちにあいたいってのも多くなってるんだよな…。」

 

(みゃあ)乃梨子はレーダーですか(^^;

2005.2.25

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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