似た者姉妹?

 

山村先生「前回、お話しした通り、今回から数回にわたって、教科書から離れて授業を進めます。
純文学、現代文学の本に触れることも大切なことです。また読んだ後に感じたことを書き留めると、後で同じ本を読んだときに感じた思いとくべられておもしろいですよ。
読後感想文は、読解力、理論構築力を身につけるのに適しております。400字原稿に1枚に皆さんの思いを綴ってください。」
そういうと先生は、全員に各自が選んだ本のタイトルをプリントに書き込むように指示した。

 

 

プリントを回収し、ざっと目を通す。
毎年、数人の生徒がテーマにそぐわない本を選ぶ。
しかし…。

「支倉さん。この本のタイトル、間違いじゃないわよね…。」
「あの…現代文学じゃないんですか?」
「えぇ…現代文学ではないわ。でも、あなたが読んでみたいなら、読んでごらんなさい。
新鮮な感じがするかもね…。」
令さまが持ってきた本は、コスモス文庫(背表紙はピンク)だった。

 

 

毎年のことだが数人の生徒がテーマにそぐわない本を選ぶ。
しかし・・・。

「島津さん。このタイトルでまちがいない?」
「はい。純文学のはずですが…。」
「いいえ。これは、純文学でないわ。広い意味で歴史小説と言いたいところだけど、それにしても…。」
「そんな、れい、いえ私のお姉さまから、コスモス文庫でOKだったと聞きました。どうして、これがだめなんですか?」

「だめとは言わないわ。」
ただ……ねぇ。

由乃さんが持ってきた本は『剣客商売』であった。

 

 

ここの姉妹はほんとに毎年、変わった本(本人とミスマッチ)を持ってくるんだから……。
鳥居さんはジュール・ヴェルヌの『悪魔の発明』だったわよね。
そのまえは、『好色一代女』だったかしら…。
こう言う所ってやっぱり似てくるのかしら。不思議だわ…。

来年はどんな変り種を持ってくるやら…。

 

(みゃあ)好色一代女って…(^^;。すみません、先代・黄薔薇さまって一体(笑)。

2005.4.02

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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