まきまき

 

「あれ?」

 

瞳子ちゃんのリアクションが芳しくないので、祐巳は首を傾げた。

「カタツムリ、可愛くない?」

「しゅ、主観の相違ですわね…」

うにょーん、と伸び縮みする触覚を見て、瞳子ちゃんは青い顔で後ずさる。

 

 

「よく見ると、可愛いと思うんだけどなー…。ね?」

ぎゃーっ!だから、近づけないでください!」

「こんなに可愛いのに…」

(どこがですか、どこがっ)

「…んっ?」

 

 

じー……。→カタツムリ

「……?」

ちら……。→瞳子ちゃんのお下げ。

「……な、なんですか」

「えっ?」

「いま、何を考えたんですかっ?!」

「いや、なんでも…」

 

 

「却下却下、却下ですわ!!い、今の想像を可及的速やかに忘れてください!よりにもよって、そんなものと比べないでくださいっ!!」

「ご、ごめん。あっ、あっ、な、泣かないで瞳子ちゃん。私が悪かったから、ね、ね?あー、よしよし…」

今のはさすがに悪かったと、反省する祐巳であった。

 

慌てて、頭なでなで(^^;。

2005.07.01

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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