「ぶるるん、ぶるるん。どっどっどっどっど…

ぎゅい〜〜〜〜〜〜〜ん」

「………」

　

ただ今、祐巳さま絶賛髪いじり中。

　

　

でも瞳子は平気です。

背後から縦ロールを弄ばれたって、ほら、全然なんともありません。

涼しい顔で優雅に紅茶カップを傾けたりもできるのですわ。

ふふん。（←いぢられ慣れ）

　

　

「くらえ、どりるびーむっ！ぎゅるるる〜〜〜っ！」

「ぐはっ、やられた！…ど、ドリル恐るべし…がくっ」（←通りすがりの乃梨子）

「ふっ…（←バネの先を吹く）。今宵のドリルは血に飢えておるわ」

………。

　

　

「いい加減にしてください祐巳さま！それになんですかっ乃梨子さんまで一緒になって！いくらなんでもノリがよすぎます！」

「あぁーん、ごめん瞳子ちゃん♪」（←怒られ慣れ）

「祐巳さま、嬉しそうですね」（←通りすがりの満面の笑みの可南子）