いめーじちぇんじ

 

それを見てちょっと安心したのか、可南子ちゃんが弾けんばかりの笑顔をほんの少しゆるめて、密やかに息を吐いた。

「可南子ちゃん。ありがとうね」

「え?」

「いろいろ」

「あー、でも。ちょっと、らしくなかったかな、って」

「うん。可南子ちゃんのキャラじゃないよね」

 

 

それは違うわ、祐巳さん。

 

カメラのファインダー越しに、二人の微笑を見やりながら、蔦子さんは首を振った。

 

キャラが違うんじゃないの。

彼女はあえて、キャラを変えたのよ。

 

 

それが唯一、生き残るための方策だと彼女は知っているの。

 

ほろり…。

可南子ちゃんのいじましい努力のあとに、蔦子さんはカメラの陰で、そっと涙をぬぐった。

 

 

(くっ…イメージチェンジくらいで…イメージチェンジくらいでぇっ…!)

 

そしてビスケット扉の陰では、某・名字の不明な人が、ハンカチをキリリ…と噛みしめていた。

 

今回も出番なかったね(笑)。

2005.12.24

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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