退屈女王 |
「鳥居さん、楽しんでる?」 「…。ええ、ありがとう(にこり)」 答えて、非の打ち所のない営業スマイル0円。一瞬後には退屈顔。 江利子さま、ただ今、合コン中。 しかし、早くも普通の大学生活に飽きだしておられるご様子。 さすがは退屈女王の面目躍如といったところ。
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言い寄ってくる男どもを適当にあしらいつつ、密かにため息をつく。 新しい刺激を求めてリリアンを出てはみたものの、蓉子や聖、はたまた令たち山百合会クラスの「逸材」は、そうそう転がっているわけではない。 いい加減、だれモードに入ってきたところへ、待ち人来たる。 「あら、山辺さん。遅かったじゃない」 おでことともに、顔がパッと輝く。 「ああ、江利子さん。…良かったのかな、こんな席にお邪魔して」
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唐突に現れた鬚面熊男に、一同注目。 「ご紹介するわね。こちら、おつき合いさせて頂いてる山辺さん」 その瞬間、江利子狙いだった男衆は一斉にテンションダウン。 代わりに、女子連中はライバルが一人減ったとばかり、機嫌良く熊男氏にビールをお酌。 「あ、これはどうも…」 「それで、山辺さんて、何のお仕事されてるんですかぁ?」 窮屈そうに体を縮めて、コップを両手で持ってる熊男氏に質問。
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江利子さま答えて曰く――― 「高校の教師をなさってるんですの」 一同、口からビールがだーっ。 「皆さん、二十歳未満は飲酒禁止ですよ」 山辺氏、じゃこサラダなんぞ摘みつつ、真顔で。
場の空気が、果てしなく盛り下がりました。
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江利子さまのみ、満足げ(ひでぇ(^^;) |
2005.12.25 |