奥様戦隊会議

 

「では、定例会議を始めましょう」

左右に並ぶ陪審席のような高い位置から声が降ってくる。

ここはどこ?

被告席末席の蓉子は現実逃避したいのをぐっとこらえる。

むしろ、この場こそが現実離れしているが。

うつろな目で席を見回すと、歴代薔薇さま方のそうそうたる顔ぶれ。奥様戦隊OGの方々である。

中に、他ならぬお姉さまの姿を認めて、深い深ぁいため息。

 

 

「ところで…江利子ちゃんと聖ちゃんはどうしたのかしら」

逃げました。

答えたいのをぐっとこらえ、

「二人とも急用で…」

これではまるで査問だわ、と暗い顔でぶつぶつ呟く。

「あらあら蓉子ちゃんは逃げ遅れちゃったのね?」

「蓉子は委員長気質だから」

くすくすと、お姉さまの忍び笑いが聞こえる。

わかっているなら、呼ばないでください。

 

 

「まあいいわ。それで、本日の議題だけれど…」

「後継が育っていないようね」

犠牲は私の代で終わらせたい、と切に願う蓉子。

「2学年続けて後継者が決まらないというのは、前代未聞だわ」

祥子には最後まで言えなかった。恥ずかしくて。

「祥子ちゃんも令ちゃんも、性格的に合わなかったわね」

「あの二人は、むしろ観察対象だもの」

 

 

「現二年生はどう?」

「由乃ちゃんは、素材は良いんだけど…隠密行動には不向きだし」

「実は、新一年生に気になる子がいるのだけれど…」

OGたちの井戸端会議を聞きながら、何故こんな所にいるんだろうと、根本的な葛藤に苛まれる蓉子だった。

 

 

「っくしゅ!」

「あれ、可南子さん風邪?」

 

実は巨大組織(笑)。

2005.12.30

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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