えぼりゅーしょん

 

ラクガキはボールペンで描かれていて消えない。聖め…。

家で修正液を使わないとダメね…とため息をつきつつ教室に戻ってくると、机の上に置いておいたリーダーの教科書がない。

「あ、蓉子さん。江利子さんが…」
「…貸してくれって持っていったのね」
「う、うん。時間がないから、事後承諾でごめんなさいねって」

さらにため息をついて、大人しく本日最後の授業の準備を始めた。

 

 

キーンコーンカーンコーン。

「蓉子、見たわよ。ぷっ」
「…いきなりそれなの?あれはね…」
「分かってる。大方、聖あたりのいたずらでしょ」

くっく、と忍び笑いを漏らしながら、江利子が教科書を差し出す。
私が小笠原祥子のことをうっかり「怪獣」と呼んだのが、山百合会では周知の事実になっているのだ。

「ありがとう。あ、直しておいたから。じゃね」

直しておいた?
パラ…。

 

 

「これを受け取りなさい。ロザリオ光輪!
↑どこかで見たような顔の全身タイツの超人

ヒュンヒュン…ビシィッ!

「が、がお…」
「今日からあなたは、私の妹よ」

こうして大怪獣サチラは、紅ブゥトンマンの活躍により仲間になったのでした。めでたしめでたし。

 

 

「このヤロ。」

誰が紅ブゥトンマンよ。

…それにしても、どこから見られていたのか。
まだお姉さまにも報告していないのに。

っていうか、またラクガキ増えた…。

 

実際、どんな感じのロザリオ授受だったのかなぁ…(^^;。

2006.02.11

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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