Eの戦慄・千里眼 |
カア…カア…。 「結局…来なかったわね…」 戦いなくて、日が暮れて。 「そうですね」 別に菜々のせいじゃないのに、イライラが募る。 「菜々は悔しくないわけ?約束すっぽかされて!」 「別に約束というわけでは。明日も顔出すと思うから、くらいのことでしたし」
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「そ、そうなの?」 どっと、力が抜けていく…。 「そういうことは、早く言いなさいよ」 まさに、ぐぅの音も出ない。 「帰りましょうか」 二人は並んで、校門へと歩いた。
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「あれ、由乃」 「!令ちゃ…お姉さま」 隣に菜々がいるのを見て、令ちゃんは一瞬複雑そうな顔をしたが、きちんと笑顔で挨拶した。 「そうそう。授業終わった後、お姉さまと会ってね」 ブッ! 「なんだかよく分からないけど、この手紙を由乃にって」 ガササッ!
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『一日中ふたりきりで、楽しかった?楽しかった? グシャ…ッッ! あっ…あのデコ様めぇぇぇぇぇぇっっっ!!!
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『この手紙を読んでいる時点で、あなたはすでに負けている♪』 |
2006.02.24 |