うわさの真相? |
“松平瞳子さんは、小笠原祥子さま目当て。” 以前から一部で囁かれてはいたが、ここまで直接的な言葉が飛び交うようになったのは、山百合会主催の茶話会前後。 「祐巳さまだって、本心では苦々しく思っておられるに違いないわ」 今日もまた、リーダー格の少女を中心に、囁き交わす声。 「祐巳さまの前では、さぞや猫をかぶっているんでしょうね…」 その背後を、当の瞳子さんが通り過ぎる。
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あっ、瞳子ちゃん! (もふもふ) …髪を触らないでください。
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………。 「だ、大体、祐巳さまに興味もないのに妹に…なんて許せない」
あ、そうだ。お昼ご飯一緒に食べようと思って誘いにきたんだった。
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「なんか…耳まで真っ赤にしてるみたいだけど」 ぎゃーす! 怪獣のような悲鳴が上がった。 戯れに、祐巳さまが耳に息を吹きかけたらしい。
「…もしかして…めちゃくちゃ仲良くない?」
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瞳子「私は迷惑してるんですっ」 |
2006.02.26 |