見すぎちゃダメ |
ボールをバウンドさせるたびになびく髪。光る汗。 ジャンプ。 長身がさらに伸び上がって、ボールが手から離れる。 瞬間。 パシャパシャパシャッ…。 蔦子さまは、連続してシャッターを切った。
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ボールは残念ながらリングに当たって跳ね返る。 「あちゃ…」という顔の女生徒。 その表情をフィルムに収めて、ふむ、と蔦子さまはカメラを下ろした。 「バスケ部はこんなものかしら。次いきましょ、次」 笙子は蔦子さまの背を追った。
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「放課後はいつもこうして?」 蔦子さまは、うーんと頭をかいた。 「ライフワークみたいなものね。撮ってないと、落ち着かない感じ」 笙子は思わず、くすくすと笑った。蔦子さまらしい。 こうして付いて歩いているだけで、新しい発見がたくさんある。 「おっ」 視線の先を追うと、祐巳さまが校舎の方に歩いていくところだった。
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パシャッ、パシャッ。 「やっぱり祐巳さんは最高の被写体だわね」 パシャパシャと、蔦子さまはここぞとばかりにシャッターを押しまくる。 「うん、いい。きょうも最高」 ぎゅむっ。 「ぁいたっ!…な、なに、どうかした笙子ちゃん?」
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笙子に(ぷいっ)をやらせたかっただけのネタ(笑)。 |
2006.03.2 |