みみかきまだ |
「おおよその成り行きは理解しました」
志摩子さんと連れ立って入ってきた時は、一体何事かと思ったが…。 なるほど、紅薔薇さまが満ち足りた表情で青空を見上げているのは、済んだあとだからだろう。 そして、あっちでわめいている瞳子は、これからということに。
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「…いいですか、祐巳さま」(←結局、押し切られた) 気むずかしい顔で、瞳子が念を押す。 「上級生の方にこんなことをさせるというのは極めて異例ですし、それ以前に失礼に当たりますし、私としましても本意ではないのですが、祐巳さまがどうしてもと仰るから…」
「膝枕の体勢であんなこと言っても、説得力ないなー」 珍しく薔薇の館に遊びに来た可南子さんが、すまして論評する。
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「そこっ、何を勝手なことを言っているんですか!」 「ああ、動いちゃだめ」 「ゆゆゆゆ祐巳さまっ、これでは向きが逆…もがっ」 さら…。
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ちょい。 ずず…。 このピンク空間はいつ解除されるのだろう、と緑茶をすすりながら考える乃梨子であった。
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最終的に押し切られちゃう瞳子ちゃんが好きです(笑)。 |
2006.03.09 |