みみかきだいだんえん |
「じゃ、するね」 振り回され続けて、すっかり疲れた。 あきらめの体で、祐巳さまの膝に頭を預ける。 こしょこしょ…ほわわ。 う……こ、これは。 綿棒の感触が…こ、こそばゆいっ。
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むぐぐぐぐ…っ。 全神経を顔の筋肉に集中して、平静を装う。 「〜♪」 …だというのに、祐巳さまは上機嫌で歌など口ずさんでいる。 まったく、人の気も知らないで……え? 「…マリアさまのこーころ―――」 これは…。
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「祐巳さま…あの」 「♪〜…―――ん?」 「…いえ、なんでもありません」 「?…―――わたしたちをつつむ…」 ………。 不思議と肩の力が抜けていく。 耳そうじをされながらだから、不思議に反響する歌を聴きながら、静かに目を閉じた。
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おまけ。
「次、してあげましょうか、乃梨子」
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可「素敵な歌ですね…」祐「えへへ…ありがとう」 |
2006.03.10 |