逆転カメラマン

 

K「あの時…。あの時、あなたが名前さえ呼んでくれれば!そうすれば出番がもらえたのよ!それなのに、あなたは『友達』なんて思わせぶりな呼び方で…」

《待った!》

ツタコ「…Kさん。あなたは、こう証言するわけね。『バラエティギフト』102P、マリア像の前で、お姉さまにチョコレートを渡す写真を私に撮ってもらうのを待っていた女生徒Aは、自分だったと」

K「そ、そうよ」

ツタコ「それはおかしい。明らかにムジュンしているわ」

《異議あり!》

 

 

ミナコ「『ウァレンティーヌスの贈り物(後編)』229Pを見なさいな、蔦子さん。証人が女生徒Aだったという証拠があるわ!」

ユミ「な、なんですって?!」

ミナコ「証人は、紅薔薇さまがいた隣の個室に、鼻歌を歌いながら入ってきている。フフ、これは何を示しているのか…」

K「そ、そうよ!これこそが、お姉さまに無事チョコを渡し、それを写真に撮ってもらえたという喜びの表れ!私が女生徒Aだったという動かぬ証拠…」

《異議あり!》

 

 

ツタコ「(ツッツッツ…)墓穴を掘ったわね、Kさん」

K「ど、どういうこと?!」

ツタコ「もう一度、『バラエティギフト』102Pを見てちょうだい。私の隣には、誰がいるかしら?」

K「だ、誰って…笙子ちゃんでしょう?」

ツタコ「そう。そして、笙子ちゃんは私と会う直前、女子生徒たちに追いかけられて走り回る祐巳さんを目撃している!」

ミナコ「あ……あぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!

 

 

ユミ「……??どういうこと、蔦子さん」

ツタコ「『ウァレンティーヌスの贈り物(前編)』172Pによれば、祐巳さんはその直後、トイレに逃げ込み…Kさん、あなたと鉢合わせしている!」

K「そ…それがどうしたっていうの。写真を撮ってもらった後に、祐巳さんに出くわしたんじゃない。何の問題も…」

《異議あり!》

ツタコ「私は笙子ちゃんとしばらく立ち話をしてから、マリア像の前に行っている。すなわち!あなたがこの時間帯、写真待ちをしていたのなら、祐巳さんには会えるはずがない!あなたは、女生徒Aではなかった!」

K「くっ……きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

ツタコ「…それに、どのみちチョイ役には違いないのよ、Kさん」
K「せめて名前で呼んでよーっ!」

 

ショウコ「あの…蔦子さまが撮った写真を見せれば一目瞭然なのでは?」
ツタコ「…笙子ちゃん。世の中には段取りってものが時に必要なのよ」

2006.03.12

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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