ぬいぐるみ・ぐんない |
「だめだよ瞳子ちゃん、そんなことしちゃ…あぁほら、おでこが赤くなっちゃってる(なでなで)」 くすくす…と微笑ましい二人を見守る志摩子を、令さまが少し離れたところで手招きする。 「志摩子、志摩子」 ………
|
夜。
自室の布団の上で、令さまに頂いた袋を開けてみる。 中には2つのぬいぐるみ。 お姉さまである佐藤聖さまと、乃梨子。2つとも。 (志摩子はきっと遠慮するだろうと思って) そう言って、令さまはパチリとウインクした。
|
ぽふ。 「………」 あまりにも愛らしくて、思わず一緒に抱き締めて顔を埋める。 か、かあぁ〜…。 (や、やだ私ったら) 自分自身の行動に、顔を赤らめる。 少し考えて、枕元に並べて置いてみた。その様は、なかなか新鮮だ。
|
くす…。 ふと、笑みが漏れる。 お姉さまが「おばあちゃん」だなんて、なんだかおかしい。 それを聞いたら、お姉さまは憤慨なさるだろうか。それとも笑われる…? お互いを好きになってくれるといいな、とふと思う。 「…おやすみなさい」 ぬいぐるみに呼びかけて、やっぱり恥ずかしかったのか、志摩子はあわてて布団に顔を埋めた。
|
そして、ありがとうございます。令さま。 |
2006.03.24 |