ごくり。 |
「なぁんだ、『お姉さま』って、そういうことだったんですね」 志摩子さんに姉妹制度を説明してもらって、ようやく納得の一同。 「ふふ…わかっていただけたかしら?」 その顔で微笑まれると、なぜかこっちが赤くなってしまう。 この人が「お姉さま」なんじゃ、乃梨子が染まってしまうのも至極当然、むしろ必然。
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「それで、志摩子さんは生徒会長さんなんですね!」 「………」 そう志摩子さん、志摩子さん連呼されると、なんとなく面白くない乃梨子である。 「と、いうことは…その妹である乃梨子は?」 「「「白薔薇のつぼみ?!」」」
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「「「似合わねー…」」」 「うるさいよ」 「あら、そんなことはないわ。乃梨子は立派なつぼみよ」 志摩子さんが、誇らしげに微笑む。 「…もちろん、つぼみでなくたって、乃梨子が私の大切な妹であることに、変わりはないのだけれど」 すっ、と手を伸ばして、乃梨子の黒髪に優しく触れる。 「志摩子さん…」
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ごくり。×3
「…なによ、そのごくり。は」
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でも、ちょっと顔の赤い乃梨子であった(笑)。 |
2006.03.29 |