二条乃梨子の事件簿・ぐーぐー(偽)問題編

 

「ごきげんよう…あれっ」

ビスケット扉を開けると、室内に人影は1つだけ。しかも、テーブルに突っ伏している。

「珍しいな…瞳子ちゃんが居眠りしてる」

くー…くー…、という規則正しい寝息が聞こえる。

 

 

「きっと、疲れてるんだね」

あどけない寝顔。

祐巳は自分のスクールコートを掛けてあげようと、近づいた。

「待ってください、祐巳さま」

それを留めたのは、薔薇の館まで一緒に来た乃梨子ちゃん。

 

 

「この状況はおかしいです」

「へ?」

祐巳は首を傾げた。

「…瞳子ともあろう者が、薔薇の館で居眠りだなんて」

テーブルの向こう側に回り込みながら、乃梨子ちゃんは瞳子ちゃんの様子をうかがう。

 

 

「もしかして…」

くーくー…。

「本当は、寝ていないのかも」

…くーくー。

………。

 

解答編へ急げ!(少年誌風あおり)

2006.04.02

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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