アニメ第2期マリア様がみてる〜春〜の感想をつれづれと綴るコーナーです。毎週月曜辺りに更新予定ですが、忙しいとずるずる遅れます(^^;。今回は、割と短めに…。おまけで4コマもつけてみます。 |
第二話「黄薔薇まっしぐら」感想 う゛ーん… はっきり言って、自分的にはこれまでで最もダメだったかも。はしょりすぎとか、そういうことじゃないんですよ、問題は。いや、確かにはしょったことによる弊害だとは思うんですけども。何よりも、「キャラ立てを壊」してる時点で、「ロサ・カニーナ」以上の功罪があると思います。 蔦子さんと新聞部 すべてはここに集約されると思うんですよ。尺がないから、いきなり蔦子さんの証拠写真を持ってきた事情はわかります。しかし、この見せ方では、蔦子さんがまるでゴシップ好きの騒動屋みたいじゃないですか。最低限、「色眼鏡」うんぬんのフォローはあってしかるべきだったんじゃないでしょうか。そうじゃないと、嬉々として騒動を大きくしてるように取れてしまう。逆にこれによって存在意義を失ったのが新聞部姉妹。特に真美さんは、今後に関わる重要なキャラ立てのエピソードだったのに、影も形もなし。三奈子さまも、何のために出てきたのかさっぱりです。 黄薔薇さまの価値は 原作の時も思いましたが、この話は江利子さまが主役に据えられた故に、かえって江利子さまの存在を薄くしてしまっている。一見、出番が多いように思いますが、実はストーリーの解説役にしかなってません。実際には「一寸一服」こそが、最も重要なポイントなのに、あっさり流されてしまっている。実に残念です。私見ですが、江利子さまは騒動の外にいてこそ、真価を発揮するキャラなんじゃないかと思います。しかし、原作含めてあまりそれが生かされてません。「ショコラとポートレート」なんかは、短編じゃなければいい味出せたと思うんですけどね。あと、江利子さまが「わたくし」って一人称を使いまくるのは抵抗感が…。 男衆が… キモッ(笑)。いや、コバルトだからって登場人物をすべて美形に描く必要はないのでは…?(^^; 特に、山辺先生…だれですか、あなたは(笑)。どう見ても熊に見えません。アラブの石油王にでも飼われている熊か? 傘張り浪人のとこだけは良かったですけど。あと、鳥居三兄弟(+親父)は本当にしょーもない扱いされてましたね(^^;。次男(?)とか、ネタバレ前に、ユニフォームの名前でバレバレ(^^;。 間が悪い そもそも、「黄薔薇革命」もそうですが、江利子さまがらみの話は、長い期間を使って、その合間合間の江利子さまの変化を見つつ、真相に迫っていくという、ある意味ミステリーっぽい仕掛けのお話なわけです。それが、間もくそもなく、あれよあれよって間に勝手にネタバラしが進んでしまって、ただでさえしょーもないオチが、もう本当にどーしょもなくなっちゃってるのがアレです。唯一、最後の祐巳曰く「ズッコケ」「どっひゃーん」な江利子さまのプロポーズシーンも、山辺さんのセリフの間の悪さで、台無し。聖さまと蓉子さまに、「どっひゃーん」って画面中飛び回らせるくらいのハジけた描写の方が、むしろ良かったのでは? 小技 とはいえ、全然ダメだったわけではなく、祐巳が江利子さまのことを相談する相手を思い浮かべる辺りで、由乃さんの見せ方とか(ある意味、令さまより危険かもしれないってモノローグにかぶって、由乃さんがにつこり笑うとことか(笑))、聖さまと蓉子さまのからみは良かったです。 次回は… アレですね(笑)。いや、どんな絵面になるんだか、今から楽しみです。
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名探偵・瞳子 |
「…というような顛末だったのよ」
「へえ…イエローローズ事件ですか」 祐巳の話に頷きながらも、乃梨子ちゃんの相づちに今ひとつ熱が篭もっていないのは、話に占める志摩子さんのウエートが少ないせいなのか。
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「今ふたつかみっつ、エレガントさに欠けるタイトルですわね」 お馴染み、縦ロールの瞳子ちゃんが横から口を挟む。 「そうかな?じゃあ、瞳子ちゃんだったら、なんて題名つける?」 「そうですわね…」 満更でもない顔で思案する瞳子ちゃんに、乃梨子ちゃんがジト目を向ける。
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「瞳子だったら、『黄薔薇裁判』…とか」 「……意外と根に持ちますわね、乃梨子さん」 「でも、もし瞳子ちゃんが当時いたら、事件にもならなかったかも」 祐巳は腕組みして、うんうんと一人で納得している。 「え…あの、それはどういう…」
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「だって瞳子ちゃん、忍び足とか尾行とか得意技だし。あっという間に真相を突き止めちゃったと思うな。うん、間違いない!」 祐巳は、キラキラした目で瞳子ちゃんを見つめた。 「……あの、祐巳さま。別に得意技というわけでは…そこ、乃梨子さん!笑わない!」
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瞳子ちゃんと三奈子さまじゃ、勝負は見えてる気がする(笑)。 |
2004.07.24 |