甘党党首

 

「瞳子ちゃん、ごめんっ!」

祐巳さまに会った瞬間謝られて…私としてはどう反応していいのか解らなくなってしまった。

「ゆ、祐巳さま。一体何があったのですか? 祐巳さまに謝られる事なんてなにもなかったと思いますが」

「あ、あのね…」

 

 

先日渡したキャンディーだけど」

そういわれて、ふと先日の事を思い出す。

あの、ホワイトデーに貰ったおもいっきり甘いキャンディー。

私にとっては、大切な想い出の一つ。

「あれ、実はお砂糖の分量を間違えちゃってたの。 いつもの半分くらいしかいれてなかったから、ちっとも甘くなかったでしょう?」

 

 

え゛???

あれで『甘くない』ですか?

………

ええっと、祐巳さまの味覚って…

 

「近いうちに作り直して持ってくるから、それで許して♪ ね♪」

 

 

そう言われても、あれ以上甘いキャンディー…

「いや…あの…その………

…期待してお待ちしています」

「うん。精一杯愛情込めて作ってくるね♪」

 

祐巳さま…

もしかして、愛情と甘さって正比例していないでしょうね?

嬉しいけれど…心から嬉しいけれど………手放しで喜べないのは何故?

 

(みゃあ)祐巳は令さまと同類の姉になれそうですね(笑)。

2004.03.17

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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