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□□□ 第7話から最終話の感想 □□□
第一話「波乱の姉妹宣言」感想 いよいよ始まりました。 アニメ化ということで期待3、不安7くらいの割合で視聴いたしました。ちなみに、私が小説が原作で手放しで褒める作品は「銀河英雄伝説」、「十二国記」などです。要するに、割と「原作忠実派」なんでしょうかね。 初見 とにかく最初見て感じたままを。 祐巳 タイを直されるところ、妹にすると言われたところ、百面相してるよと言われたところ、あらあなたまだいたのと言われたところ。どれも、反応が薄いかな…と感じました。イメージでは、「祥子さま、あわわわ」「薔薇さま、雲の上の方々、あわわわわわわっ」というのが強いので、もっとはわはわした感じがあってほしかったなと。祥子さまがらみで冷静すぎるので、「憧れのお姉さまっ」という感じが今ひとつ。声はさほど違和感なかったです。絵は文句なし。祐巳は場面によってはもっと崩しても良いかなと。その辺で薔薇さま方との対比になるし。 祥子さま 落ち着きすぎだぁ(^^;)。こんなん祥子さまちゃうで(笑)。もっと!もっとヒステリーを!…という感じで、もの凄いお嬢様っぷりでした。なので、「祥子の本性見て…」のくだりがイマイチ実感できないかも。祐巳から見た「イメージの格差」というのが感じられない点では、次回以降に期待。絵はこれまたえこひいきなんじゃないかと思う力の入りっぷりでした。声はもっとヒステリックにお願いします(笑)。「お黙りなさい!」は良かったです(^^)。 蓉子さま 予想通りにして想像以上。この方の存在で、画面もストーリーもピシッと締まってました。素晴らしい薔薇さまっぷり。演技はもちろん文句なし。篠原恵美さん最高。最もリリアンの雰囲気に似合っていらっしゃいましたわ。 由乃さん 出番少なし。今のところ、大人しくしてます(笑)。ただ、見た目「病弱」で「守ってあげたい」っていう感じじゃないよーな(^^;)。元々、一巻では出番少ないですし。みんなが立っているところでも、座ったままとか、さりげなく令さまが肩に手をかけていたりと、細かい演出が良かったです。 令さま 動いているところはキャラ紹介より数段良かったです。こりゃ、他の女子生徒たまりませんわ。しかし、これで由乃の尻に敷かれていると思うと…(笑)。やっぱり出番少なし。ただ、今後、ダンスシーン等、見せ場ありありなので大期待。 江利子さま 原作だと一巻目はキャラが確定していない黄薔薇さまですが、アニメでは「でこちんにカチューシャ」という小道具が絵として出ているため、非常にキャラ立ってます。事実上、蓉子さまとツートップという感じで、受け答えも滑らかに。お美しいです。声は可もなく不可もなく。 志摩子さん ちょっとクールすぎるような…。見た目は、一人だけ別次元の美しさを誇っております。まさにフランス人形。初期の絵のイメージが強いので、もう少し気さくな感じがセリフにほしかったです。薔薇の館の前で立ち往生する祐巳と蔦子さんを誘い入れるあたりとか。声は一番違和感あったかな。ちょっとたどたどしい感じ。 聖さま スタッフの愛を感じます(笑)。っていうか、ひいきしすぎやろ!(^^;)。原作一巻では、まだ本性現しきらない聖さまですが、アニメでは「ニカッ」とか笑ったり、もうツボつきすぎ。早く祐巳ちゃんにセクハラ攻撃してください(オイ)。心配だった声も全然違和感なく。お上手でした。お気楽軽薄…でも、底にたゆたう暗い部分も期待できる声でした。蓉子さまとの掛け合いがほとんどないのが残念。もっと見たい…。 蔦子さん 素晴らしい。っていうか、祐巳が食われてる食われてる(^^;)。第一話の中では、桂さんに次いでフツーっぽいキャラとして、場を作ってました。っていうか、お美しいですよ?蔦子さん好きの血が騒ぎますよ?しかし、アニメにすると、ひときわ「カメラ」は目立ちますな(笑)。 演出。 OP、ED、音楽はまったく文句なしの出来。よくぞ、ここまで思い切ってくれましたという、徹底したマリみてテイストが素晴らしい。「マリア様のこころ」で締めるあたりも、心憎い演出でした。美術も素晴らしく、どことなく非現実的なリリアン女学園の雰囲気を見事に醸し出していました。 お話全体。 見たまんまの感想が「総集編」(^^;)。かなり駆け足なうえ、場面の順序が入れ替わるので、忙しい。一見さんお断り…と言わんばかりに、登場人物に専門用語のオンパレード。原作読んでない人には、なんだかさっぱり分からなかったのでは?正直、一話目は祥子さまのスール宣言までで、祐巳が驚いて引き…くらいでもっと祐巳の祥子さまに対する憧れの部分を丁寧に描写してほしかったところ。薔薇さま方が、雲の上の人たち…という感じが希薄なのも残念。っいうか、みんなお美しいので、画面がゴージャス!ゴージャス!ただ、一話目として雰囲気はバッチリ出ていたと思います。「マリア様がみてる」一巻の持つ、ハイソで美しく、お上品で、閉鎖的で、ちょっと妖しげなあの何とも言えない空間を見事に創り出していました。とりあえず、キャラクターの心情やその周辺(特に祐巳と祥子さま)は次回以降に期待ということで、初回としては色々ツッコミたいところはあるものの、アニメ化としてはおおむね満足な出来でした。お話は原作に忠実でしたしね。このペースだと、5話くらいで一巻分は消化されそうかな…?とすると、どの辺に落としどころをもってくるつもりなのか。個人的にはもちろん、いとしき歳月までやってほしい…いやいや、さらに新一年生まで出してほしいところですが、さすがにそれは無理か(^^;)。ともあれ、先が楽しみなアニメであります。まったりと見ていきたいと思います。
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第二話「胸騒ぎの連弾」感想 いきなりまとめから。 素晴らしい!とてもいい出来だったと思います。一話はかなり人を選ぶ感じだったのが、今回は非常に分かりやすく、しかもテンポ良く進んでいきます。前回乱れ飛んだ横文字は、おそらく意図的に抑えられ、キャラクターの魅力も十分引き出せていたと思います。正直、これで第一話が1時間スペシャルだったら…と思わずにいられません。作画レベルはさすがに一話ほどではありませんが、全体的に丸い印象だったのは、むしろ意図的だったのかなと、好意的解釈。 祐巳と祥子さま とてもよく描けていたと思います。祐巳は一話以上にコミカルな動きを見せていました。ひとつ残念なのは、やはり前回、祥子さまのヒステリーを見せなかったところでしょうか。あれを見せておけば、今回の見所である連弾場面のお優しく、かつ罪作りな感じが、より引き立ったのではないでしょうか。やはり、祐巳の「以前からの憧れ」の部分の描写が少し弱いように感じました。祥子さまは相変わらずの穏やかさでしたが、今回のエピソードにはよくマッチしてました。 祐麒 いきなり冒頭で出てました。ちょっと、あの髪型は気になるなぁ(^^;)。柏木の話は、全体のペースを考えると、ここでうまく出したなぁという感じ。ただ祐巳ちゃんよ。「祥子さまみたい…」はないんじゃないか?気悪くするぞ(笑)。 新聞部の姉妹 出ました!三奈子さまと真美さん。三奈子さまは、えらくまた 祐巳with蔦子さん やっぱり、蔦子さんいい味出してます。この二人でコミカルな部分を一手に引き受けてますね。漫画的な手法が、むしろ普通っぽくていいんじゃないでしょうか。 志摩子さん やっぱり、モスト・オブ・違和感(^^;)。あの声は慣れるのに時間がかかりそうです。ただ、前回とは見違えるほど、人当たりのいい性格になってましたね。前回は陶器人形みたいな硬質さを感じましたが。にしても、お弁当のシーンは、もう少しじっくり見たかったです。志摩子さんの渋い和食趣味とか、セリフじゃなくて、絵で見たかった。弁当箱は漆塗りっぽかったですが。 展開 掃除→連弾→山村先生→体育館への一連の流れがとてもスムーズで、前回以上に流れは速いのに、詰め込んだという印象は少なかったです。連弾シーンでは、初の祐巳の悲鳴が(笑)。祥子さまが、何気なく祐巳の後れ毛を耳にかけるとことか、ドキドキしました(笑)。それにしても祥子さまは、やっぱり曲がってなくてもタイを直されるんですね(笑)。 ダンス練習 後半…というか、今回一番見所の多いシーンでしたね。紅薔薇さまは本当に上手くて、説明ゼリフが多いのに、間がきちんととれているというか、とにかく素敵です。また、何げに由乃さんと令さまの力関係を見せつけるような演出が(笑)。全然そんな感じじゃないのに、思わず「裏番・由乃」とかいうフレーズが頭をよぎりました(^^;)。本当は、アイコンタクトだけで通じる二人、というオイシイシーンです(笑)。それから、なんと言っても今回も愛されまくりの白薔薇さま。ああ、素敵すぎます…。来ましたよ、来ましたよ早速「スキンシップ」が!(笑)今回は髪の毛いじりでしたが。祐巳をダンスに連れ出すところとか、本当にさりげなく格好良くて、またしても「ニカッ」にやられました。そして、令さまは本当に声ぴったりでした。あとは、ダンスシーンがもっと動いてくれたら最高でしたけど(^^;)。 まとめ って、次回でもう一巻終わりですか?!早っ。どうやってまとめるんだろう。柏木と祥子さまのからみだけでも、随分難しいはずなのに。これって、やっぱり1クール(13話)なんですかね。うう…もっとじっくり時間をかけて見たい…。ラスト近くは、やや強引な展開。詰め寄ってくる女子生徒は、もっと多い方がよかったかな(笑)。最後は「古い温室」のロサ・キネンシスがアップになって締め。凝っているなぁ。 次回予告 これが全てといっても過言ではない、見事な祥子さまっぷりでした(笑)。っていうか、なぜこれを本編で出さないかな…。もう完全に「祥子さま」でしたよ?これは来週以降に期待がもてそうですね。
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第三話「月とロザリオ」感想 またもやまとめから。 「間」がない。 一事が万事、そう思いました。元々、二話までで原作本のようやく半分でしたから、この三話だけで残りをやるのは相当厳しいと思っていましたが、その不安は的中してしまいました。詰め込みすぎとか言う以前に、とにかく尺が足りない。この内容を25分足らずでやろうっていうのはのは、ハナから不可能だと思います。なぜ、無理矢理3回にまとめたのか。せめて4回あったら、大分印象は違ったと思うのですが…。原作を読んでいる私ですらそう思うのだから、初見の方には何が何だか分からぬ間に終わってしまったのではないでしょうか。 祐巳と祥子さま とにかく、シーンの合間合間、セリフの合間合間に「ため」がないので、心の動きが分からない、を通り越してわけがわかりません。例えば、温室のシーンで祥子さまは、祐巳にロザリオを渡すように請われて断りますが、わずか2分後には「祐巳の首にロザリオをかけていい?」と掌を返したように…。泣き出して、数秒で立ち直って独白始めたり…。いくらなんでも、はしょりすぎ。あと、二人の全てのシーンに共通しますが、祐巳のセリフではなく、表情や動きなどの描写で二人の心情を表してほしいです。せっかくアニメで絵があるんだから…。 蔦子さん なんというか、一番「しっくり」きてる。まるで違和感なし。安心して見ていられます。次回も出番多そうなので、期待大。 シンデレラ衣装 皆様お綺麗でした(^^)。っていうか、白薔薇さまは男役でしたね。…サービス?(^^; 紅薔薇さまは、初回のガチガチの作画より、今回くらいの方が良かったです。「うんうん」と頷くところとか、イメージ通り。お稽古シーンは、由乃さんは黄薔薇さまと組んでましたね。…バラエティギフトとか読んだ後だと、心中穏やかならざるものがあったのでは…とか邪推してしまう(笑)。白薔薇さまはさりげなく志摩子さんと組んでました。白薔薇好き垂涎のシーンだったのではないでしょうか。あと、柏木と祥子さまを探すシーンでも、全員が衣装のままなのには原作通りとはいえ笑いました。あの格好で銀杏並木を抜けた祐巳は悲惨ですね(^^;。 柏木 やっちゃいました。声が檜山さんで「うおっ」とか思ったのですが、あの扱いは原作以上にヒドイのでは…。「男性しか愛せない」っていう設定もなくなって、何の脈絡もなくいきなりキスしようとしたりするし、あれじゃただの変質者です(ToT)。柏木、結構好きなのになぁ…。彼も尺の短さの犠牲者でした。…今後、登場機会ないだろうなぁ(合掌)。 令さまと祥子さま 個人的に、今回、一番の見所。あそこの祥子さまが、今までで一番、祥子さまらしかった。令さまは格好よすぎ(笑)。あれで次回は…(^^;。令さまに対しては、祥子さまも普通の口調になっていたりして、次年度を彷彿とさせる名シーンでした。 白薔薇さまセクハラ開始 露骨だなぁ(笑)。いや、いいんですけどね。薔薇の館でのシーンは、うまく再現できてたと思います。「祥子が掴んでずっと離さないところ」『…かな』が抜けていたのは残念でしたが。体育館のシーンは、ちとやりすぎの感が(^^;。あそこは、いいシーンのはずなんですが。あと、白薔薇さまが押さないのと、柏木が追いかけないのとで、「ギンナンの汁にまみれる」っていうシーンまでもなくなってしまいました。…ギンナン国の王子というあだ名すら…。 由乃さんまたもセリフなし 黄薔薇さまは、随分と前面に出ていたんですけどね(^^;。これは、次回への「ため」ですか?(笑) 学園祭カット は痛かったなぁ…。あれがあってこそ、祥子さまが自然に祐巳にロザリオを渡す流れになると思うのですが…。いきなりキャンプファイヤーじゃ、余韻もへったくれもないです。今までよりもよく動いていたと思えるだけに、この展開の早さが残念でなりません。しかも、「黄薔薇革命」はどうも全2回っぽい。…無茶だ。どうせ1クール(?)なのだったら、無印と黄薔薇革命だけで13話使ってもらった方がずっと良かったです。今回は、非常に愚痴が多くなってしまいました。
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第四話「黄薔薇革命」感想 由乃天下。 いいっ、由乃さん、いいっ!!正直、池澤春菜さんの声がこんなに合うとは思ってませんでした。すばらしい。だけど…ごめんなさい、病弱ではかなげな由乃さん、もの凄く違和感がっ(笑)。いや、それだけ素晴らしいデキだってことなんですけど、のちのちの暴走っぷりを知っていると、どうしてもネコかぶってるようにしか見えない(笑)。まるで、今までのうっぷんを晴らさんばかりに、後半はしゃべりまくりでした。正直、早く「令ちゃんのバカぁ!」が聞きたくてたまりません(笑)。 腹の虫 見事に映像化されてました(笑)。祐巳が真っ赤になるところが可愛いですね。白薔薇さまには、もっと豪快に笑ってもらってもよかったけど(笑)。のどあめはないのか…と思ったら、前後してやりましたね。時間足りないのに、良く入れました。今回は二話に引き続いて、短い中でよくまとまっていたと思いました。違和感はほとんどありませんでした。 祥子さまご降臨 やっと小笠原祥子さまが登場しましたね。…え?第一話からずっと出てる?おかしいなぁ、初めて見たような(笑)。冒頭からもの凄い豹変っぷりで、令さまを引っ立てていくところなんか、本当に先週までと同一人物か疑うほどでした(笑)。アニメだけ見てる人は、スールになって突然豹変したように見えるんじゃないかなぁ(^^;)。っていうか、どうしてこれを最初からやらなかったのかな、と。基本的に祥子さまは「厳しいお方」というキャラ立てが最初になかったから、戸惑う方も多かったのでは?でも、やっと本来のお姿に戻られたので、これからはキレっぷりに期待大です(笑)。 新聞部 やっぱりというか、一番割を食ってましたね。真美さんはともかく、三奈子さまは事件の黒幕…という印象づけが薄くて、「暗躍する新聞部部長」という感じがなかったのが残念(笑)。黄薔薇さまとのやり取りもとってつけたようで、無理矢理詰め込んだ感じがしました。その他の部分は良かっただけに、この辺が特に目立ちました。 黄薔薇さま 腑抜けシーンが、文化祭翌日から間がないので、かなり唐突に思えました。三奈子さまとのシーン、心ここにあらず…っていうより、なんか冷たい上級生みたいな感じになっちゃってて残念。もっと、不思議少女江利子って感じで良かったのでは?(笑) 幽体離脱 令さまショックシーンのことですが(笑)。もっと、この世の終わりみたいな顔をさせてほしかったなぁ(笑)。普段のクール「美少年」っぷりとのギャップが見たかったのに。ぶつぶつ呟きながら、アブナイ人のように歩く姿が見たかった(笑)。 紅薔薇さま すみません、思わず4コマのネタにしてしまいました(笑)。 白薔薇さまセクハラ 思いっきり胸元まさぐってました(笑)。来週はいよいよ「ほっぺにチュ」(笑)。祥子さまのマジ嫉妬絶対零度の視線ビームが見たいです(笑)。前回に続き、階段を下りるとき、さりげなく志摩子さんと一緒とか、白薔薇好きには心憎い演出もありましたね。 蔦子さん 登場の仕方がまるっきり名探偵(笑)。やっぱりオイシイです。 まとめ 今回はとても良かったと思います。由乃さんの魅力が全開でした。あとは改造後が待ち遠しい(笑)。リリアンかわら版の存在と、その波紋の部分がすっとばされたのは残念ですが。聖さまのタラモサラダが…。気になるのは、次回で「黄薔薇革命」終わりってこと(汗)。また第三話のようにならないといいんですけど…。ちなみに、その後はどうするんだろう。順当に「いばらの森」か、それともいきなり「ロサ・カニーナ」か…。
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第五話「戦う乙女たち」感想 またしても… 恐れていた通り、第三話と同じ轍を踏んでしまっていました。やはり、文庫本1冊をたった2話でまとめるのは、無理がある。「黄薔薇革命」も3話ないし4話かけてじっくりとやってほしかった。せめて、あと1話…と思わずにはいられません。そもそも、時間経過がかなり長いスパンあってこそ成立するような話なので、そのせいでだいぶ割を食っていた方々が…。 猫かぶり由乃さん 一部でその本性の片鱗を垣間見せていましたが、まあ、まだまだ全然たいしたことないです(笑)。むしろ、それが問題で、由乃さんの意志の強さ、気の強さ(笑)をしっかり示すエピソード、特に令さまとの普段の力関係(笑)を見せる話が丸々カットされていたので、「なぜロザリオを返したのか」という説得力に欠けていました。作画に関しては、ひときわ丁寧だった気がします。声は池澤さんが引き続き抑えた演技で、でも片鱗がたまに出てましたね。本当に池澤さんは合っている上にうまくて 、「世界で一番、令ちゃんが好きよ」は最高でした(^^)。由乃さんファンはたまらんのでは。…次回、ロサ・カニーナなので、いきなりパワーアップした由乃さん登場になるのでしょうか(^^;。 ヘタレ令さま 入院のことを知らされたところは、先週よりはるかにヘタってました(笑)。すんごい気弱な女の子(笑)になってましたし。しかし、山村先生との会話は全面カットですが(^^;。正直、今回だけの描写で令さまが「変わった」ようには残念ながら見えませんでした。ラストは良かったですけどね。また、剣道シーンはあんまりだと思いました(^^;。六三四の剣(古い(^^;)とまでは言いませんが、もう少し動かしてください…と(ToT)。カッコイイ令さまの見せ場なのに…。まあ、尺も全然足りてなくて、何が起こっているのか、祥子さまの説明ゼリフをもってしても、さっぱりでしたが(笑)。それにしても、病院で顔を近づけたときは、「きゃーっ」とか思っちゃいましたよ(笑)。…おでこ「コツン」でしたけど。 黄薔薇さま うーん…(^^;。なんというか、先週と同じ印象です。これじゃあ、ただの「とっつきにくい上級生」ですよ。「何考えてるのかさっぱりわからない」ってより、ただ「不機嫌」って感じで。…もっとこう、「はーん…?」とか「へぇ…?」とか、完全に上の空…という感じがあってほしかった。ラストだけは良かったですけども。途中を省きすぎているので、何のために存在していたのか、さっぱりでした(^^;。うーん…残念。江利子さま好きなのになぁ。 白薔薇さま 他のシーンを削っても、セクハラだけはやるんですね(^^;。いや、いいんですけど。祥子さまとのからみもありますし。にしても、今回は前置きが省略されすぎで、本当にアブない人になってました(^^;。あと、気になったのが、黄薔薇さまのオールマイティさを祐巳が「うらやましいことですね」と言ったときの「そうじゃないでしょ」がないのが…。聖さまの奥深さを感じさせるセリフだったので、カットは辛い…。 紅薔薇さま すごい割を食ってたお方(^^;。顔出しはあるし、祐巳と視線合ったり、思わせぶりに微笑んだりしているのに、セリフなし(^^;。志摩子さんと並んで、キャストにすら名前ないし(ToT)。 祥子さまと祐巳 やっぱり4コマのネタにさせて頂きました(笑)。祥子さまも段々、地が出てきましたね。最後の「はい」と一枚絵は素晴らしかったです。しかし、祐巳の「お姉さま」は次回予告で何度か出ていたため、インパクトがイマイチ…。それにしても、今回の祐巳は、これでもかってくらい顔が崩れてましたね。最後はやりすぎ(笑)。 新聞部 これまたレゾンデートルを問われるような扱い(^^;。これじゃあ、まるっきりきっかけだけ。もう少し、「ひっかき回されてる」感がほしいところ。 まとめ 悪くはないと思いますが、及第点はつけられないかな。正直、なぜここまで話を急ぐ必要があるのか、よくわかりません。製作の都合もわかりますが…。第2シーズンの噂とかもありますが、それよりも何よりも、まず「いばらの森」をやってくれと(ToT)。このままでは、「ロサ・カニーナ」の展開も先が見えます。確かにロサ・カニは短めですが、内容の詰まり具合からいえば「黄薔薇革命」以上なので、どんな扱いにされるかと思うと、一抹の不安が…。とりあえず、次回予告の静さまは、なんか怖そうでした(^^;。
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第六話「ロサ・カニーナ」感想 ………。 あー…。なんと申しましょうか。毎回、批判的なことは書かないようにしよう、とは思ってるんですよ。ええ、いやほんとです。…しかし、言わずにいられないこともあるわけで。とにかくせめてあともう一話分ぷりーず!!(ToT) 私立探偵・由乃さん とりあえず、良かったところから挙げていきましょう。なんといっても、由乃さん!いや、アニメになって由乃さんへの愛が偉い勢いで増してますわ(笑)。「うらぎりものぉ」、「調べはついてるんだから」…って、いつの間に(笑)。いやぁ、池澤春菜さん最高。でも、誰も思わないでしょうね。これが先週までと同一人物だなんて(笑)。でも、可愛いから許す(笑)。…しかし、だからこそ「令ちゃんのばか」は生で聞きたいわけで。10〜11話、どうなるんでしょうね。 紅薔薇さま やった!蓉子さまにセリフが(ToT)。もう、削られるんじゃないかと、ヒヤヒヤしてましたよ(^^;。ああ…やっぱり蓉子さまはお美しい。それにしても篠原恵美さんは演技が一段違いますね。尺が短いのは他の方同様のはずなのに、呼吸のつき方というか、セリフの流し方というか、とにかく時間がないのに、ここしかない、というタイミングで「間」を入れてきます。それがまったく不自然じゃないあたりも、本当に凄いなと感じてしまいました。 白薔薇さま 相変わらずそつがないです。今回一番だったのは、祐巳が志摩子の説得を勧めるシーン。ここはうまく「間」がとれてて良かったです。…静さまとのシーンは…まあ、言いっこなしということで(ToT)。もう、せっかくのシーンなのに、説明ゼリフが多い上に尺が足りないから台無し。せめて…せめて「あなたは魅力的だ」の辺りに「ため」がほしかった…(ToT)。豊口さんのせいでは決してないんですが、あれじゃただの「百合シーン」じゃないですか…。誤解してる方多いと思いますが、あれは唇にはいってません。「限りなく近い」頬ですので、そこんとこお間違えなきよう。 静さま やはり…やはりこれは蟹ゆえの悲劇?!(ToT)。もう泣くしかありません。登場シーン、薔薇の館での志摩子とのやりとり、そして最大の見せ場、白薔薇さまとの対面…すべてが…もう…。キャラデザ的に蓉子さまとかぶるってのもありますが、これじゃあ一体、なんのために出てきたのか…。「ロサ・カニーナ」っていう通り名だって、本人が勝手に名乗ってるみたいじゃないですか。あんまりだ…(ToT)。志摩子さんとのシーンでは、セリフを省略しすぎて、ただの「身勝手な人」になってしまっているし、それにそれに何よりも許せないのは、「聖さまの『餞別』をもらったあと、くるりと背を向ける」こと!!待てや、そこは、ずっと白薔薇さまの背を見送るはずだろうがっ!!…お願いしますスタッフさん。このまま二度と出てこないなんてことは、まさかありませんよねっ?!ウァレンティーヌスといとしき歳月の出番までカットしたら、マジで泣きます(ToT)。 黄薔薇さま …ご愁傷様です(^^;。 祥子さまと祐巳 また…ねぇ。いや、祥子さまはだいぶ良くなってますよ?でもねぇ…。基本的に「ロサ・カニーナ」は静さまと生徒会選挙を追う本筋が一本、そして選挙を前にして祥子さまに妹として何ができるか、という祐巳の苦悩がバッククラウンドにあるわけですよ。ある意味、黄薔薇革命より中身が詰まって、複雑なわけです。それを一話でまとめられるわけないでしょう?!(泣)紅薔薇さまの顔を見て元気になった祥子さまを見て落ち込むシーンだって、前フリがないもんだから、何がなんだかさっぱりですよ。うぅぅ…。 令さま いきなり「ロサ・カニーナって何者?」ですか…(^^;。 志摩子さん そして、最も割をくったのが彼女。なんですか、これは?スタッフは聖さまに注ぐ愛はあっても、志摩子さんに注ぐ愛はないとでもっ?!…ただでさえ今までロクに出番がなかったのに、今回の話だけ見たら、相当「藤堂志摩子」像が歪んで見えてしまいますよ。「白薔薇姉妹は変わり種」っていう説明すら、前回まで出てきてませんでしたからね。それに、言っちゃなんですが、やっぱり能登さんの演技は…。上手い下手じゃなくて、志摩子さんのおっとりとして謎めいたイメージと合わないと思うんですよ。今回の印象としては「大人しくて、暗い」という感じ。だから、最後の「そうでもないです」は原作からすれば違和感ありあり。また、セリフの間が最もないのも志摩子さんで、薔薇の館でお弁当のシーン、「静かね…」が前のセリフとかぶってんのかと思うほど、間がなかったです。また、一部作画もきつかった…。 まとめ すみません、いつにも増して愚痴だらけです。だけど、静さまと志摩子さんを愛すればこそ、今回の話は納得行かないわけで。静さまは、「選挙に出ること」も立派な目的であって、聖さまに見てほしいというためだけに動いたわけじゃない。ただ、みんなに自分がここにいることを知ってほしかった、日本での高校生活の最後に、クラスメイトたちと生徒会選挙という一大イベントを心から楽しみたかった。その部分が完全にカットされてしまっています。なにせ、選挙自体、一秒で決まりますし…。「ファーストデートトライアングル」もおそらくカットでしょうから、この二人の関係を修復する機会はもうないのかと思うと悲しくなります。今回の話は白薔薇に重きを置いたつもりなんでしょうが、大失敗だと言わざるを得ません。…「びっくりチョコレート」は前後編、なんとか次回以降で巻き返しを図って頂きたい。…白薔薇姉妹のポジションの。
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